頭部MRI検査
繰り返し起こる難聴とめまいに関して、
脳や神経に異常がないか、念のため確認として。
MRIとは?
MRI検査は、強い磁石と電磁波を使って身体の内部を画像化し診断を行う検査です。
放射線を使用しないため被曝はありません。あらゆる角度の断面が撮像できます。
その病院では、超高磁場である3.0テスラでの検査が行われた。
よくあるのは1.5テスラという規模の磁気らしい・・・
3.0テスラはより詳細で鮮明な画像で見れるということらしい。
検査着に着替えて、MRI装置のベッドに仰向けに寝る。
このベッドは電磁波を発生させるガントリーと呼ばれる大きな円筒状の穴にスライドされる。
ガントリーは少し長いトンネル状で、とても狭い。
頭は、さらに狭い筒の中に潜る。
あ~・・・・ダメだ・・・こんなに狭いの耐えられない・・・
検査技師の方から
「気分が悪くなったら、このボタンを押してください。
途中で動くとできないので、できるだけ動かないでくださいね。
30分くらいで終わります。」
と言われて、重いドアが閉められた。
間もなく
「では始めます」という声と同時に
ゴンゴンゴンー!ガーガーガー!
凄まじい音が響いてきた。
もうだめだ・・・
始めて1分経たないが、気分が悪くなった・・・
んーーボタン押そうかな・・・ひんしゅくだよね
も、もう少し我慢しよう・・・
工事現場のようなこの音。
強力な磁場を発生させる事事態で、装置そのものに歪みが生じるくらいの力がかかるので騒音が鳴る。
また電流を断続的に切り替えることで、磁場を変化させ物体の内部を測定しているのでその結果断続的に騒音がなり続ける。
ガガァやゴンゴンなど違う音の時は電流や磁場の強い時らしい。
鳴り続ける騒音よりも、狭い空洞の中にいることに何度もパニック寸前になり
「やめて~!」と
言いたくなった・・・冷や汗も出た。
なぜだか、粉々にされたクリリンを思い出してしまった・・・
「落ち着いて、おちついて、オチツイテ・・・」
自分に言い聞かせる。
必要な検査なのだから・・・
寝てしまえばいい・・・何度もそう考えたが寝れなかった。
必死で目を閉じて、狭い空間に耐えた。
「終わりましたよ~」
爽やかに声を掛けてもらったが、全身冷や汗で
ぐったりしてしまった・・・

結果は後日、いつもの耳鼻科で聞くことになる。
「毎年脳ドッグでMRI検査をしている~」と言う人が時々いるが
信じられない・・・